最近、初対面の自己紹介でミッションについて語ることで信頼性を高めようという講座が増えてきました。自分の使命について語ることは確かに自らの仕事に対する姿勢を打ち出すことになり、好意や信頼を勝ち取れます。

独りで仕事をしていれば尚更です。使命を語ることはセルフブランドを高めます。仮に私が税理士や司法書士、またコンサルタントなどの専門家で有れば、今の時代に違いを打ち出すのは、なかなか難しいのでミッションについて語ろうと思いますね。

「私の使命はお客様の事業の発展を全面的に支援することです」・・・と、これでは紋切型で何の説得力もありません。 ところが、次のようなストーリーを語るとどうでしょうか。

「税理士の資格を取得したのが8年前でした。資格が取れたことで、これからは自分の人生も安泰だ、と思ったもののお客様の信頼を得て、顧問契約を結んでいただくのは容易ではありませんでした。それまでに務めていた事務所の所長にも『仕事を獲ることの方が、資格を取るより難しいよ』と言われいましたが、当時は資格取得に一生懸命だった私は『資格さえあればお客さんは付いてくれる』と、今にして思えば気楽に構えていました。ところがいざ独立すると、どう営業して良いか全く判りません。事務所勤務時代のお客さんに声を掛けても、『がんばって』と言われるだけで、仕事には繋がりません。そこで行き詰まった私は会社を経営している友人に手紙を書きました。『資格を取りましたが、未だスタート地点に立てただけです。新米税理士として税務は勿論のこと、社長の悩みを解決する支援をする、と肝に銘じ、何でもお悩みをお聴きし、解決のお手伝いに邁進します・・・・』ざっと、こんなことを書いて郵送しました。15通でした。 それまでの事務所では税務に限定した仕事で給料をもらえていましたが、自営となると、そうも行きません。その結果、1人から顧問になって、と依頼が来ました。彼は、その後にこう言いました。『お前が悩みを何でも聞くと言ったので、乗り換えることにしたよ。何でも相談する訳じゃないけど、社長って相談相手が居ないんだよ』と。 それまでの私は厄介な相談が来ると嫌だな、と思い、社長の相談を聞くことを避けていました。何も分かっていなかったのです。でも相談を聞くという姿勢が信用を勝ち取り、無理難題は殆ど無く、よき理解者としての立ち位置を得ることができました。これからも良き何でも相談屋としてご活用ください」

もちろん中には不届きな社長も居て、無理難題を言ってくる人も居るでしょうが、それは極少数であり、全体を見渡せば、良き相談屋という姿勢は効果があるでしょう。

自分の使命や仕事に対する姿勢を語ることは信用を得る第一歩になるのです。

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