話すという行為の上手下手は、早く走れる人、走れない人と同じように早く走れない人も練習すれば、早くなる。

話が苦手な人も練習すれば上達する。

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でも早くなるには正しい練習方法を繰り返す必要がある。昔はスポーツの最中は水分補給は厳禁という風潮もあったが今では水分は大事だ、と言われ多くのアスリートは水を摂る。

これまでの方法を疑う必要がある。

走法が悪ければ姿勢や腕振り足の上げ方などを最新のベストと思われる方法で練習するんだと思う。

話をする、話を聞いて整理する、といったコミュニケーション技術は、単にそれが技術なので練習すれば誰でも改善される。

そこに精神論は要らない。問題は適切な練習方法を知っているか、または正しい練習法を知る人に出会っているかだ。

人前での話を上達させる教室なのに滝に打たれる、とか大声で挨拶し合うとか、それでは上手くならない。

自分と向き合い、自分と対話しながら話力を高めるのが結局は上手くいく。

自分の声やスピーチ、プレゼンを録って聴く、上手者を真似る、確立された構成の流れを学んで、それに沿って腕を磨く、言葉の選び方を習慣化する、これらはスポーツと同じだろうし、芸術の世界でも同じだろう。

一朝一夕には出来なくても反復すれば誰でも上達する。

正しい方法に辿り着けば上達はすこぶる早いのだ。

特に人前で話さざるを得ない人で、アガリ症の人は良い指導者に会わないと、改善されないばかりか益々、自信を無くすという悪循環にはまることもある。

また講演や上質のプレゼンをする必要がある人なら、発声練習や視線、表情などの練習は程々で十分。講師の指導力がないと発声や早口言葉に終始する。

それよりも聴き手に伝えたいことを一語で表現し主題を定める、相応しい材料を集める、構成力を磨く、聴きたくなるように語り方を練習する、こうした科学的な練習が欠かせない。

「もっと大きな声で」とか「表情が硬いので」「身体を揺らさずに」などといったアドバイスをする講師には要注意だ。指導法や教授法を知らないから。